昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

純正1DINオーディオ装着時は注意!

新車購入時の純正オプションオーディオはボッタクリ

新車購入時にはオプションのカーナビシステムをつけてしまう人が多いのでしょうか。
カーナビだけを考えるならば、スマートフォンタブレットでもできます。
一方、カーナビシステムの側もスマートフォンとの連携が一応考えられてはいます。

でもやっぱりカーナビはスマートフォンタブレットで充分、と考えていて、新車購入時には1DINオーディオだけ装着しようとしている人向けに、私の体験談をお話ししたい。
なんというか、1DINオーディオで結構苦労したのだ・・・
誰が悪いかというと、オプション品を企画しているホンダアクセス。

新車購入にあたって、まずはオプションのカーナビは付けないと判断しました。
1DINオーディオにして、オーディオ上部のポケットにタブレット固定スタンドを付けようと。
例えばこういうのを使います。


 

私の場合は前の車で使っていた古いタブレットスタンドを移植しましたが。

で、1DINオーディオと1DINポケットを注文・・・
と、まず、ホンダ純正オプションのGathers1DINオーディオがカス
BluetoothどころかUSB端子すらついていません。(2018年3月現在)
なのに1万数千円もぼったくる。
社外品の1DINオーディオがBluetoothやUSB端子が付いていて1万円しないのに。

そしてホンダカ一ズでは純正オーディオしかつけてくれないとのこと。
過去にいろいろ問題があったらしい・・・
じゃあカー用品店で買ってつければいいじゃないかという向きもありましょうが、”黄色い帽子”で痛い目を見た過去があるのでそれはイヤ。
仕方なくAUX端子しか付いていない1DINオーディオを選択。

そして念のため確認しました。
タブレットスタンドを付けたいんで、ポケットを上側、オーディオを下側に、と。
ここで念には念を入れて、販売店用の取り付けマニュアルを見せてもらいました。
そしたらば・・・

その1DINオーディオはポケットが下側にしか付けられない仕組みになっていた!!
オーディオは普通に車体側に固定される仕組みですが、専用ポケットはそのオーディオに固定する仕組みだった!つまりポケットは車体側に直接固定されない。
当然「なんだこりゃ!?」とゴネました。

「なんとかポケットを上側にできないかやってみます」と。
一応こちらも、固定ネジが内側に出ることになっても構わないので、とは言っておきましたが。

結果、納車時にはポケットが上側になっていました。
現場は結構苦労したようで・・・
取り付け強度が少し弱いかも、とは言ってましたが、今のところ全く問題はナイ。

あと気がついたのが、オーディオが1DINサイズより少し高い(厚い)よう。
すなわち、もう一つ1DINユニットを後付けすることはできないはず。
売店の営業の人は「そうですか?」と言っていましたが、移植したタブレットスタンドのネジ位置をかなり低くしないと入らなかったので、サイズ違いは間違いないはず。

つまり、Gathersの1DINオーディオは正確には1DINサイズではナイ。
オーディオ+ポケットでのみ使わせるという、事実上の2DIN。

というわけで、1DINオーディオ+タブレットスタンドでの使用を考える場合の注意点をまとめると、
・ポケットを上側にできるか取り付け説明書で確認
・1DINユニットを追加する予定ならばサイズも確認
である。

売店には苦労をかけました。
悪いのはホンダアクセス・Gathersの商品企画。
担当者を読んで正座させて小一時間説教したいぜ!!

一応、オーディオが上側にしか付けられなかったことを想定してこういったものも検討していたのですが。


 

CDスロットに固定するタブレットスタンド。
しかし上側についたオーディオにこれを付けると、車種によってはタブレットが視界の邪魔になりますぞ。

地域おこしはそーっと

「日本の過疎地を救う「ドバイ化」の具体案 地方だから可能な先進実験の中身」
http://president.jp/articles/-/25059

「ドバイ化」かあ・・・
地域や過疎地を”にぎやか”にすればいいのだろうか。
まずはその地域に住む人々が便利で幸せに暮らせればいいのではないか。

と思ったのは上記コラムページの3ページめ後半から、”大潟村”の例が紹介されていたから。
八郎潟干拓してできた大潟村
あ、このコラムで間違っているのは、干拓当時は”あきたこまち”なんて品種はなかった。
あきたこまち”という品種が出てくるのは相当後のことだ。確か減反政策後である。

そういや減反政策で大潟村農家は苦しんだ。米を作るなって言われてもねえ。
大潟村の成功例は干拓したことに起因しているのではない。
減反政策で苦しんだ末に別の道を見つけたからだと思う。

先日「道の駅おおがた」へ行った。
春先の冷たい雨が降る天候のせいか、あまり賑わってはいなかった。
駐車場の広さはそこそこくらい。
かなり多くの来客はたぶんあまり想定してはいまい・・・
しかし、売店の品数はすごかった。そこそこ大きい道の駅の倍くらいは置いてあっただろうか。

大潟村の成功はこれらの商品を扱っている「大潟村あきたこまち生産者協会」によるところが大きいのではないか。
米の加工品はもちろん、いろいろな加工食品を作ったり扱ったりしている。


 

地元で作った米の加工品はもちろん、おそらく転作で作った野菜類も豊富。
単に農作物を作って売るだけではなく、付加価値商品の開発もしているのだ。

でも、商品は全国で売られているとはいえ、その会社の知名度はそれほどではない。
県内人でもぼーっとしていると聞いたことがないのではないか。 

地域おこしってこれくらいがちょうどよいのではないだろうか。
全国的な知名度を上げることしか考えないところは多いが、
そのためにわけわからんB級グルメなんか開発して、でも全然売れなかったりとかね。

地域おこしの目的は有名になることではなくて、地元が潤うことなのだ。
それにはそれほど有名になる必要はナイ。そこそこでいいのだ。

ただし、大潟村は規模が大きかったことがよかったと。
普通の道の駅で売っているような加工品や作物のレベルでは、総数量や種類数が少なすぎ。
儲けるというよりも趣味で作っているレベルでしかない。
何地域か共同で何かした方がいいのではないかねえ、と思う。
でも、減反政策で苦しんだ大潟村の歴史のようなことがないと、ロクなアイデアは出ないとは思うが・・・

自動車評論の最大の問題点

自動車評論家は”ちょい乗り”でしか車を評価しない

昨今、車関係の面白いコラムが多いので、車に関するアップが多くなってしまっていますが・・・
「いくらなんでもみんな褒めすぎ⁉︎ 褒められすぎなクルマたち」

https://bestcarweb.jp/news/entame/2691


まー、本当にいい車であれば褒めちぎってもいいとは思いますが。
でも車の良し悪しはある程度の長期間乗ってみないと分からないのです。
長距離を乗って身体になじんでくることもあるし、その逆もあります。
そして、ちょっとの年数でヘタるような車は悪い車。

昔GDIエンジンの車に乗っていましたが・・・
ダメだこりゃ、工業製品の域に達していない・・・と2年も乗らずに売り飛ばしました。
私の車選びの黒歴史であります。金のムダ遣い。

上記コラム中ではGDIエンジンのギャランの話が出されています。
当時、GDIクラブなんてことも三菱はやってたねえ。
私はかなり早い段階でGDIエンジンが工業製品の域に達していないことを見抜いたので短期間しか乗りませんでしが、
上記コラム中では長期間乗ると最後にはエンジンが死ぬと。
そんなエンジンでもほとんどの車関係媒体は絶賛していたのです、最初は。

自動車評論の問題点はここにあります。
自動車ジャーナリストや評論家はどーせ短期間しか乗りません。
長期間使ってどのくらいヘタるかなんて考えたこともない自動車評論家も少なくないのではないでしょうか。
提灯記事しか書けない自動車ジャーナリストも少なくないのではないでしょうか。
提灯記事しか乗せられない媒体も多いのではないでしょうか。
冒頭で紹介したコラムは、”時効”だから書けたのでしょうねえ・・・

金持ちが趣味で1年くらいしか乗らないんだったら何でもいいのですが、
一般人にとって自動車は文字通り生活の足である耐久消費財であります。
提灯記事に惑わされない車選びをしたいものです。

車マニアではない人のための車の選び方〜本当に節約できる車を選ぶために〜【電子書籍】[ ライフエッセンス研究会 ]

「復活車種」の本音、だって

なかなか辛口で面白いコラム。
シビックRAV4など続々!! 一度は消えた“復活車” 登場の本音と建て前」
https://bestcarweb.jp/news/business/2715

かつてCR-Vの初期型に乗っていたが、非常に良かった。使いやすかった。
しかしCR-V二代目はうーん?、三代目はダメだこりゃ、な車になっていった。
日本市場を無視し始めたからなんですなあ・・・

上記コラムの最後の方には
「復活車種」を総じていえば、日本のユーザーをずいぶん軽く見たものだと思う
と。
確かにそう。
デカくて使いにくい車が日本国内でウケるわけがナイ。

アメリカなんか、駐車時にバックなんかしない。駐車スペースに頭から突っ込む。
駐車スペースが広いから車を出すときもバックでテキトーに出しても大丈夫だからだ。
そんな国に合わせて作った車が日本人の琴線に触れるわけがナイ。

そしてそんな車を買う輩は、”見栄”で車を所有する部分が大きいのだと思う。
あるいは、昔のに惹かれた懐古趣味オヤジかもしれない。

なぜ軽自動車が売れているのか

トヨタハイエース」の中古車がバカ高い理由
「日本のユーザーのため」が世界で評価される」
https://toyokeizai.net/articles/-/218754

ハイエースがいかに優れた車かが分析されているが、
最終ページでは「日本を最も大切に考えた商品開発を行った結果、海外でも高い評価を得ている」としている。
要するに中級車種以上は海外で売ることばっかり考えているから国内では売れないと。

軽自動車がかなり売れている状況はこの辺りにあるのではないか。
すなわち、日本人の要望を徹底的に分析して作っているから。
軽自動車は国内でしか売れないが、”国内回帰”の設計の結果、現在は大人気なのだろうね。

でも日本人と体格が近い地域でもっと売れてもいいと思うのだが・・・
その国での規格より小さいエンジンであってもパワーはそれなりにあるし、軽自動車規格を変更しなくても海外でもっと売れてもいいんじゃない?
ちゃんと拡販しているのかね???
海外で売れれば生産量が増えて日本国内でももっと安くなるのだが・・・?