昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

軽自動車の規格はなぜ改訂されないのか

軽自動車のエンジンは大きく変わったし、市街地は軽自動車が有利

「維持費の利点じゃない! 軽自動車人気の理由は20年以上改定されない規格にあり」

https://www.webcartop.jp/2018/03/219150


そういやこのブログでも、軽自動車の規格改定に関することをずっと前に書いた。
規格改定を直接考察したのではなく、軽自動車の税金がアップしたとき。

軽自動車税を上げる際には当然業界は猛反発・・・と思ったらそうでもなかった。
税金が上がったら軽自動車が売れなくなるじゃん、と普通は考える。
しかし業界は”通り一遍”の反論をしただけだった。

スズキでさえ、当時の会長が激怒ともいえる猛反発を表明していたのだが、
すぐに言わなくなった。
おそらく”ポーズ”だったのではないか。

この軽自動車増税について当時のマスコミの推測は、
軽自動車の規格アップの取り引きがあるのではないか、と。

軽自動車の排気量や外形を少しアップされれば、アジア各国でも売ることができる”軽自動車”を作ることができる。
当然日本国内だけで売るよりも生産台数を多くできる。
つまり軽自動車の規格がアップされれば各メーカーはウレシイ。

つまり、軽自動車増税を飲む代わりに規格アップを期待していたのではないかと。

しかし、規格変更の話はないねえ・・・
それはやはりエンジンが大きく変わったことによるのではないか・・・

軽自動車のエンジンは昔とは雲泥の差。十分なパワー。
ターボでもつけてりゃリッターカー以上のパワーもある。

でも、冒頭のコラムでも指摘されているように、現在は電気自動車へのシフトも見込まれる。
そうでなくてももはや”電気ターボ”も付いている車もあるし。

あと、私が思うに、自動車の台数が多すぎることも一因ではないのか。
これだけ車の台数が増えて、軽自動車が大きくなってしまったら・・・
台数が多すぎてあちこちで大変だから、ミニマムな車の方がいいやというユーザーも相当数いるのではないか。

以上考えると、軽自動車が今より大きくなったら”軽自動車”の意味がなくなる、ということですかねえ。