車は家電製品ではナイ、知らないスイッチはありますまいな?
最近のクルマにはいろいろな機能が付いているから、使ったことがないスイッチがあっても仕方がないかもしれないが。
こんなもの付いてた? クルマでほとんど使われない寂しいスイッチ5選 – WEB CARTOP
しかし車は”家電製品”ではナイ。
スマートフォンだったらカメラが起動できないとかしても人は死なないが、
車の場合は機能を知らない、あるいは機能操作を間違うと最悪の場合人が死ぬ。
車は”危険な機械”なのだよ。
今一度意識していただきたい。
というわけで、車でほとんど使わないスイッチがあるとしても、それが何をするスイッチなのかは理解しておかなければならない。
冒頭のコラムの中では特に重要なのが、「横滑り防止装置のオフスイッチ」である。
最近のクルマには横滑り防止装置が付いているんですねえ・・・
私の軽自動車にも付いている。
軽自動車ですが何か問題でも?ムダを削ぎ落としきってこその遊び心があるクルマ選び【電子書籍】[ ライフエッセンス研究会 ]
「横滑り防止装置」とは冒頭コラム中ではVDCと言っているが
ホンダではVSA、スズキではESP、と言っている。
冒頭のコラム中では
「豪雪地域で暮らしている人は使う頻度が高いかも知れない」
としているが、それはなぜか。
横滑り防止装置は滑りやすい路面の走行時に、空転しかかったタイヤへの駆動力をカットするものだ。
横滑りとはタイヤが空転したときに起きるものだから、その空転を抑えて横滑りを防止する、というもの。
雪道で雪や氷にはまって動けなくなったときには、タイヤを空転させながらでも勢いをつけて脱出する。
その際に「横滑り防止装置」が効いていると、空転しそうなタイヤはうんともすんとも動かなくなる、よって車は脱出できない。
このときに横滑り防止装置をオフにするのだ。
そうするとタイヤを空転させながら少しずつ進ませることができる。
雪道を走る機会がある人は絶対に知っておかなければならないスイッチである。
未舗装路を走る場合も同様。
ところが。
ある知り合いが真冬に雪深い地域への温泉に家族で行くと。
雪道でスタックしたらESPをオフにするんだよ、と言ったら、「?」と。
アンタ、最悪の場合凍死するぞ!!
今度、耳たぶをひっつかんで詳しく説明しておかないとな~!マジで!
ちなみに、似たような例はプリウスでも。
現行型のプリウスはそうなっているかは知らないが、
雪にはまって動けなくなったプリウスは、
後退の場合はモーター保護のためタイヤを空転させない仕様であった。
プリウスの後退はモーター駆動だけだからね。
つまり、雪にはまるとバックできない。
脱出させるのに大の男が数人がかりでものすごく難儀した・・・
プリウスは雪国での使用に耐える車ではナイ。