昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

わけあり商品のわけ

最近ブームというか、もうすっかり定着した感じの”わけあり商品”。 説明するまでもないが、ちょっと割れてるとかちょっぴり傷ついているとかわかんないくらいに破けているとか、の食品(主に)を格安で売っているとのこと。 こんなことをするわけは、これまだ言うまでもないが、 不良品として捨ててしまうのはもったいないから、安くてもいいから買ってもらおうということで。 で、これまたほぼ常識かもしれないが、 ”わけあり品”をわざと作って売っているって話。 確かに、私ごときが考えても・・・ 高級な食材はそんなにしょっちゅう買ってもらえるものではない。 だからいくら美味しくても味見してもらえる機会は少ない。 最も効果的な宣伝は”味見”なのだが。 なので、”わけあり商品”として安価で提供する。 美味しかったら贈答用などで定価品を買ってもらえる。 わざとわけあり商品を作ったとしても、広告効果は下手な広告よりも大きいし、 商品代金をもらえるからお金をもらって広告できるわけだ。 さらに、もし私が悪の経営者だったら、 ”わけあり商品”は普段は正規品として売る。 わけあり商品を販売するときだけ、正規品の最下ランクのものを抜き取ってくる。 ま、私が思いつくくらいだから、こんなことはフツーに行なわれているんだろうなあ。 そう思う理由はラジオショッピングでわけあり商品を紹介するときに 「ちょっと見ただけでは(不良品)とは全然わかんないですよ!」 などと言っているから。 そんなに分かんなければ普段は正規品として売った方がいいでしょ?