トヨタの”ものづくり”にはいいところも
トヨタの発表した次世代プラットフォームが次期プリウスのものでは?とするコラム。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150701-00043968-gendaibiz-bus_all
まー、はっきり言って”カタログ燃費競争”はアホだし、
各社をそれに巻き込んだ所業は批判されるべきものだし、
プリウスなどのハイブリッドカーは単なる資源の無駄使いだし、
そんなハイブリッドカーを買う人ももっと物事をよく考えるべきだと思う。
しかし、冒頭に上げたコラム中で紹介されていた”SiCパワー半導体”の開発、という”モノづくりの意識”は重要なことだと思う。
(トヨタ自身が半導体素子を開発したとは考えにくいが)
カタログ燃費競争で先を行くためにはエネルギー効率のさらなる向上が必要。
そのためには電気エネルギーの利用効率をさらに上げることが必要。
そのためには電力変換効率を上げる、それには”損失”を減らすことが必要、
そのためのパワー半導体の開発、
という論理であろう。
おそらく現在は、「とにかくは何とかしてなんか作る」という意識が製造業に蔓延している。
しかし工業製品というのは、基礎を固めて固めて積み上げて作るものなのだ。
そうしないと市場に出したときに何が起きるか分からないし、ロケットだったら確実に落ちるし、
製品自体にもすぐにボロが出る。
ちなみに大学工学部の教員でも、そういったモノづくりの基本も知らない輩が多い。
100のレベルが必要なときに、いきなり”100”のレベルを目指して実験するべきだ、なんて学生に指導している輩もいる。
まー、”モノづくり”の本質を知らないやつだなあと思う。
たまたま100のレベルが成功したらどうなる?
基礎ができていない技術なんか世に出したらどうなるか。
かつての三菱のGDIエンジンなんかが悪しき例だ。
大学の「工学部」は何のためにあるのかをよく考えてもらいたい。
その教員にはそういう知能はなさそうだが。
こういうことも分からないで大学で研究しているのはただの趣味に過ぎない!
こういう輩が学生を指導しているから日本の製造業のレベルが落ちていくのだ。