昔気質技術者のお小言

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テニスなんて腕力さえあれば(逆説的)

錦織選手が全英の2回戦を棄権したとのことで。 http://news.tennis365.net/news/today/201507/105212.html とりあえずこれは置いておいて。 テニスなんかその本質は球をひっぱたいて相手コートにコントロールよく打ちこむこと。 そう考えれば(とりあえず)腕力さえあればよい。 球をできるだけ強く引っぱたき、インパクトの衝撃で面ブレを起こさないくらいの握力、 そして打球のコースをコントロールするためにスイング方向をコントロールできればよいのだ。 そのために腕力以外に何が必要なのか。 実際、手打ちドヤ顔オヤジはそうやって打っている。 しかしいわゆる上級者には手打ちドヤ顔オヤジはいませんよね? つまり、腕力だけではかなり早く限界がくるのが現在のテニス。 腕の移動速度をさらに上げるために全身の動きを使う。 上級者~プロのレベルでは腕力だけでは相手をねじ伏せられないから全身を使う。 みんな全身を使って打つと、そのさらに上を行くためにはさらに全身を使う。 みんな全身を使うから体格が小さいと不利。 そういった場合にはさらにもっと全身を使う(日本語がおかしいが)。 これが現在の錦織選手の状態。 他のトッププロより身体を(さらに)酷使している打ち方なのだ。 前にも言ったが、当然故障は多くなる。 で、冒頭の記事のようなことが起きる可能性は高いのだ。 もちろん、他のプロ選手も全身を酷使。 それはプロだからだ。 身体が故障する可能性があっても、それはメンテナンスで何とかする。 ”プロ”だからだ。 そんなプロ選手のスイングを長々と初級者に説明する、ってのはアホだと思う! もちろん全身を使って打つことは必要だ。 弱い筋力でも効率よく球を飛ばさなければならないからだ。 そして手打ちドヤ顔オヤジを駆逐しなければならないからだ。 しかし筋力レベルが素人とは全く異なるプロ選手のスイングは、その方法論が全く異なる。 怪我のリスクも含むのだ。 そんなスイングを筋力がない初級者に解説してどーする? ま、役に立つ理論も確かに少なくはナイ。 しかしプロのスイングを解説して”したり顔”しているその意識がアホ(もの知らず)なのだ・・・