昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

ネットアンケートの作り方

ニュースなどでたまに出てくる調査会社の何人とかにアンケート調査を基にしたデータの紹介。

まー、はっきり言ってほぼ信用できない。

なんとかリサーチとかなんとかミルとか。

 

アンケートの構成が、きちんとしたデータを採ろうとしているとはとても思えないものばかりなのだ。

 

企業の市場調査部門が調査会社に依頼してアンケートをとるのだろうけど、

依頼する方は自分でその調査会社がどんなアンケートを出しているかを自分自身で長期間アンケートに回答してみてチェックするべきですな。

調査データという”商品”を高いお金を出して買うのだろうから

その”商品”がどのように作られているのかを詳しく知るべきだ。

 

そしてその”商品”は、たいていの場合ロクな作られ方をしていない。

ほぼボランティアで協力するアンケート回答者の目線に全くなっていないのだ。

 

一応、回答が偏向しないような設問になるように”小手先”の手法は使われている。

ホントに小手先。

そもそも”小手先”以前に問題あり。

アンケート協力者がマジメに答えようとする気が無くなる構成のアンケートが非常に多い。

真面目に答えられていないアンケートから出てきたデータが信用できるかね?

すなわち、調査会社がアンケートで採ったデータは全く信用できないということになる。

 

もし、いや市場調査をする人ならば他人のプレゼンを聴くことは一度や二度ではないはず、

その悪いプレゼンの例を理解できていれば、あんな酷いアンケートは作れないはずなんだが?

 

さて、インターネットではどんなアンケートがよいのか?

ひと言で言うならば、街中で通行人を捕まえて行う紙のアンケートと同じ。

 

・設問はブラウザの一画面に収まるように

 ひと目で全体を読めなければ考え込んでしまい回答に偏向が出る

 ムダに画像を載せるなどして画面をスクロールさせた時点でそのアンケートはアウト

 

・選択肢は少なく。できれば五つまで

 5×10以上のマトリクスで回答させる馬鹿なアンケートも少なくない。

 きちんと回答する気が失せクリックの練習だけになる

 設問を分ければいいのに。

 

・前の設問の回答から次の設問の選択肢を絞る

 ネットアンケートだから簡単にできるはずなのに、できていないもの多し。

 

以上、要するに紙のアンケートとほぼ一緒。そしてプレゼンのスライドづくりとも一緒。インターネットだとそれをもっと効率的にできるのだが、手抜きをすると反って酷くなる。

つまり手抜きのものばかりってこと。

いいかげんなアンケート回答を外すことも行われているだろうが、それは歩留まりが悪いということだ。

アンケート調査を依頼する側は金をドブに捨てないようもっと目を光らせないとね。