昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

意図的に歪められたバ○記事ばかり

とあるコラムで、「スマホの大きさは持ち主の意識の高さに比例するようです」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20140219-00032796/

断っておくと、このコラムは「」内のことを言う記事を批判したもの。

コラムの表題はもう少し考えた方が・・・

このコラムの内容は、

スマートフォンの大型化の潮流を書いている記事はいわゆる”釣り”記事だろう、ということ。

確かにそう思う。

その手の記事を書いている輩とその関係者は、はっきり暴言を吐いてしまうと、大馬鹿かさもなくば詐欺師でありましょう。

この手の記事やそれに使われたデータにツッコミを入れるのはもはやめんどくさいので、そのあたりは冒頭のコラムを読んでいただきたし。

さて、スマートフォン需要はもはや一巡した、と思う。

普及率は50%ちょっとと言われるが、スマートフォンを持っているのは

本当にスマートフォンが欲しかった人、必要な人、さらにキャリアに無理やり売りつけられた人、である。

つまりスマートフォンの需要以上に押し売り分も含まれているので、充分に一巡以上である。

一巡したら次はどうするか。

その商品を高機能化するか、別の特徴を持たせるか。

別の特徴を持たせるには、

小さくするか、大きくするか、変わった形状にするか。

メーカー側にしてみれば、大きくするのが最もラク。

小さくするのが最も難しい。

高機能化するのも筐体が大きい方がラクに決まっている。

だからメーカーはスマートフォンを大きくしたがる。

ひと昔前までの車メーカーのようですな。

車をムダに大きくし続けたという・・・

Googleやアップルや各キャリアはどう思っているか推測。

スマートフォンが小さくなったらば、画面に一度に表示できる情報量が少なくなる。

画面が小さいということは、広告を載せるスペースを取りにくいということだ。

画面が大きくなれば広告も載せやすい。

画面が大きければ各種サービスを提供しやすくなり、サイトも作りやすい。

iモード画面に比べたら情報提供やサイトの作りなんかダラダラやるだけでできあがる。

つまり、メーカーもGoogleやアップルや各キャリアもスマートフォンをもっと大きくしたい。

儲けやいろいろなコスト削減のために。

つまり、誰が黒幕であっても、スマートフォンの大型化が潮流であるかのような釣り記事を出す、というわけだ。

思うに、特にネット上は釣り記事、提灯記事ばかりである。

低レベルで低俗な釣り記事に釣られる輩がまだまだ少なくないので、そういう記事もなくならないのだろうね・・・

あ、もう一点。

以前も指摘したが、スマートフォンが大型化したら日本メーカーは潰れるだろう。

小型化と高機能化の両立というお家芸が必要なくなるから。