昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

経済政策の話

このブログでは政治的な話は基本的にしないことにしていますが、

まー、いろいろとうっぷん、うんちくが溜まったので。

現在の経済政策の悪さ(我々庶民にとっての)は言うまでもないだろう。

経済アナリスト森永卓郎氏いわく

「お金持ちの目線で見ると現在の経済政策が分かる」と。

御用経済学者の連中はスーパーのチラシを見て頭を悩ますことがないから、

経済全体の指標をマクロ的にしか見られないわけだ。

マクロ的に見ると、お金持ちの間でお金を回したり庶民や労働者からむしり取ることが”正しい”ことになる。

庶民目線のミクロ的な視点とマクロの視点を両立できるのが経済のプロではないのか?

この点、小泉内閣で大臣をやった竹中平蔵氏は全くダメで。

ラジオ番組に出ていろいろ説明していたが、経済指標を庶民の目線で見ることをしていない、できない。

この記事を入力している脇にちょうど、”賃貸経営フェスタ 竹中平蔵氏の特別講演も!”なんて広告が出ている。

これからどんどん人口が減っていくのに、賃貸経営なんてねー。(地域によるが)

そして同氏の説明は全くの”上から目線”。

ラジオを聴いていてかなりムカついた。

こういうのが経済学者っていうから、庶民のための経済にならないのだね。

これもまた聞いた話なのだが、

現在の経済学は経済が”成長”することが前提になっていることをご存じだろうか。

株式会社という仕組みがまさにそれ。(聞いた話)

資金を集めて利益を株主に渡すという仕組み。

これは経済が未来永劫成長していくことが前提になっている。

ところが、これから人口が減っていくというのに経済は成長し続けることができるのか?

できないだろう。

だから、現在の経済施策は一部のお金持ちが庶民や労働者から搾取する仕組みを強化するわけだ。

そうすればマクロ的に見れば経済が成長しているように見えるわけで。

しかし、庶民目線に立てばいいのかというと、必ずしもそうではない。

この目線だけではいずれ破たんする。

かつて民主党は政権を取る直前に”ガソリン暫定税率分撤廃”を派手に打ち出した。

これを聞いた時点で私はすでにこいつらはダメだなと直感したものだ。

しかしこの後民主党が政権を取り、その結果どうなったかはご存じのとおり。

経済施策はマクロ的な視点と庶民の視点の両方が必要だ。

そして、”成長”を前提としない新たな経済学が必要だ。これから人口がもっと減るから。

成長できないのに成長しようとするからいわゆる”バブル経済”になるのだ。

経済の本質とは何だろう。

私は「価値の交換」と考える。

経済の原点は”物々交換”である。

それが貨幣と物の交換になり、そのうちに”物”ではなく”価値”と貨幣の交換になった。

この本質を知らない連中が非常に多いから

労働力という価値に対して対価を支払わない”ブラック企業”ばかりになるのだ。