昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

現代の「ご都合主義」

別記事で”ご都合主義”って言葉を使ってふと思った。

ちなみにご都合主義とは昔のSFで、主人公の状況がやばくなるとその状況に合わせた武器とかアイテムとか助けとかがどこからか”都合よく”現れる設定のことである。

そしてこのご都合主義は、いわゆるトレンディドラマでもよくあったこと。

主人公とヒロインが”偶然”ばったりってのはその典型。

脚本家がきちんとしたストーリーを組み立てる能力が無いから”偶然”に頼りっぱなしになるわけだ。

”偶然”を使うのは誰にでもできるストーリーだ。

今でもそう?最近ドラマはほとんど見ていないから分からないけど。

さて、現代は”ご都合主義”という言葉をほとんど聞かれなくなるくらいにそれが普通となった。

何のことかというと、デジタル技術やスマートフォン等。

昔は、何かのデバイスや家電にちょっとした機能を加えようと思ったら

設計段階から考えなければならなかった。

”機能”は構造設計で決定されるから。

タイマーだったらぜんまいとか(古!)。

しかし現代ではほとんどのデバイスにコンピューターが入っているから、プログラムするだけでちょっとした機能はすぐに何でもできる。

いわゆるエコ家電というのはその典型でありましょう。

(プログラムを作る人は大変でしょうが)

そしてスマートフォン

これは人類が得た最大のご都合主義デバイスでありましょう。

バイスGPS等のセンサーがたくさん入っていることもあり、

情報に関するほぼすべての”ご都合”にアプリで対応できる。

バイス本体で足りなければネット接続で情報を得てくる。

この状態は”アナログ”を知っている者から見ると・・・

いや、ジジくさいムサい話になるのでこの辺で(笑)

でも、アプリの説明や設定くらいはきちんと”読まない”と、ホントに馬鹿になるよ?