昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

”職人技”はもうロボットでもできるが・・・

所さんの目がテン!」で食品ロボットの特集をしていた。
寿司のシャリを握る機械とか、何でも”包む”機械とか、ハモの骨切りとか。

以前にもちょろっと書いたが、
現代の”職人技”は全てロボットで代替することが可能なのではないか。
現在の制御技術・センシング技術をフルに使えば。
さらに難しいものはコンピュータも使う。

実際、当該番組で紹介されていた機械は、シーケンサーのみで動作させているように見えた。
コンピュータは使っていないよう。
それでもこれだけのことができるのだ。

職人技を機械化するときには、どのパラメータを取り出すか、それに対して加工物や機械をどう動かすかの設計が重要。
食品でいえば、”おいしい”と感じられるための要素は何か?ということを抽出しなければならない。
こういったことを考えるのは現在の人工知能では無理だね。たぶん。
人が観察力と”勘”を総動員して気が付かなければならない。

しかしそれが分かってしまえば・・・
職人さんは材料一つ一つについて、そのばらつきとかその日の天候とかに合わせて加工量を変えたりする。
それは材料分析とその結果に対する加工量を計算すればよい。
材料の内部構造とか粘度とか水分含有量とか、周囲の温度湿度とか。
これらの要素一つ一つは現在の技術で可能なことでしょ?

しかしながら、そういったことをすべてロボット化できるというのは
金に糸目をつけない、という前提が必要ですがね。(笑)
あと、いろんな要素について分析できる優秀な人間が必要だ。