昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

スマートフォンの”質感”とは?

ふと目についたスマートフォンX○○○○○のCMで、ユーザーがなんか言っているのがあった。
「デザインとか質感とかが・・・」
「だから私はX○○○○○」

スマートフォンのデザインって?
みんなおんなじでは???
X○○○○○。
じゃあこれは?
わざと小さい表示にしました。
遠目で見たらおんなじ~。
周囲に対して X○○○○○持ってるぞ、と自慢できるものではない。違いが分からないから。
色だの”質感”なんか少し離れて見たら違いはないよ?
見て見て~!とウザい自慢の仕方しかできないよ?(笑)
実際、周囲でスマートフォンをいじっている若者は多いのだが、みんなおんなじ四角い板にしか見えない。

じゃあ”自己満足”のためにこういった機種を選ぶのか。
まあそうでしょう。
性能とか機能とか質感とか。

しかし、昨今の比較的低価格のSIMフリースマートフォンだって・・・
遠目(小さい表示)で見たらこれもなかなか。

価格を抑えなければならないこの手の機種は機能を盛り込むことができないから、比較的低コストで実現できる外見や外観、持ちやすさで勝負するしかないのだ。
だから、質感とか持ちやすさとかで高級機を選ぶ必要はナイ、ということですな。

それでは機能はどうか。
そりゃ当然高級機の方がいいに決まっている。
でも、スピーカーが多少良くたって音質なんかそんなに変わらないよ?
スピーカーの大きさがそもそも小さいから。
画質だって、大画面テレビで見るわけじゃあないから・・・

つまり、あらゆる面でX○○○○○のCMを真に受けて買うのはどうかな?ということ。

しかしながら、高級機だったら信頼性・品質が比較的良いかもしれない。
キャリアショップで買えることも大きい。
何かあったらドコモショップへ駆け込むことができるし。

とはいうものの、X○○○○○を使っていたとある人、バッテリーがいかれてしまって困っていた。充電しても一瞬でバッテリーがなくなる状態。
そしてこのX○○○○○はバッテリーの取り外しができない。すなわちバッテリー交換は入院。
これは大体2年間使用されたもの。

たった2年でこれだもんなあ。
メーカーはバッテリーの寿命を大体このくらいとアナウンスしているとはいえ。
バッテリー品質もバッテリーメーカーによってかなり差があるのだ。

こんなことがあると高級機を選ぶのもかなりリスクがありますよね。

ま、要するに、金がある人は買いたいものを買えば?という結論になる。
費用対効果は低いよ。
スマートフォン時代になって良かったことは、
ほとんどがおんなじ形になったためにどのメーカーも作れるようになって、
ユーザーにとって選択肢が増えたことだ。
従来型携帯電話時代はそうはいかなかった。
ただし、スマートフォンの良いところはそれ”だけ”であるのだ。