昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

コンビニドーナツで”ブランド”を考える

コンビニドーナツはなぜミスドの客をたくさん奪えないのか、という話。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1607/19/news027.html
”コンビニ探偵”などと軽~いタイトルがついているが・・・

こういう話を読むと、やはりブランドって大事だなあと思う。
この場合のブランドは企業名だけではなく、その業態・運営手法も含む。

なんか食べたい、と思った場合にはスーパーやコンビニへ行くだろう。
しかし、「ドーナツを食べたい」と思ったとき、最初に行こうと思い浮かぶのは・・・ミスドですわな。
その理由は想像できますわな。

上記コラムでは”チキン”でも同じような現象があったとのこと。

これと似たようなことは他にもいろいろあるのではないか。
最初に思い浮かぶのはiPhone

iPhoneだって遠目から見たら他のスマートフォンと同じようにただの四角い板。
しかし、「iPhoneスマートフォンって何が違うの?」と尋ねる人がいるくらいにiPhoneは差別化されているイメージ。
これもブランドによる差別化ができている一つの例だろう。

Xperiaなんかも何とかしてそういったブランドになろうとしているようだが・・・
ま、結局ただの”スマートフォン”。
iPhoneみたいにはならないでしょうなあ。

あと思いつくのは電機業界の現場。
測定機器は?と言うとすぐに出てくる、事実上業界標準になっている測定器メーカーがありますわな?
どことは言いませぬが、エンジニアならだれでも知っているあの測定器ブランド。
その測定器で測ったと言えば信用されるような。

そういった”ブランド”はもちろん一朝一夕にはできない。
そしてそういうブランドはどうやったらできるのか、ということの答えもない。
ただ一つ言えるのは”品質”でありましょうな。

最近よく見られるようなCMやネット広告を激しく流しても、”ブランド”にはなりえない。
中身がスカスカだから。
だから例えばソフトバンクは”ブランド”にはなりえない。

結局は足元をしっかり固める”愚直さ”が必要なんですよ・・・