昔気質技術者のお小言

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アブナイスマートフォン

ソフトバンクから放射線測定機能が付いたスマートフォンが発表されたとか。

バカな物を作ってくれたもんだと激しく思う。

放射脳な連中の放射脳をさらに加速する道具だ。

 

そもそも正確な「測定」は難しい。

しかもゼロに近い値を正確に測定するのはとても難しい。

放射線で言ったらちょうど放射脳連中が騒ぎ立てる領域のあたりである。

 

以前にX線を検出する方式の分析を相当行なっていたのだが

ゼロに近い値を測定するのは測定方法も難しく、出てきた結果の評価もかなり経験がないと難しい。

放射線の測定も同様である。

 

専門家はそういう値を発表するときにはかなり慎重になる。

数字が独り歩きしてしまうからだ。

苦肉の策として、”簡易測定による参考値”、とのコメントを付けたりするが、放射脳な連中はそんなもん読まないし。

 

ゼロに近い値の測定が難しい理由は、”バックグラウンド”というものによる。

測定原理上、値がゼロであっても測定器には何かしらのゼロに近い値が出てしまうことを言う。

これは測定器の構成上避けられず、放射線の場合は自然放射線の影響もある。

 

実際に測定値を表示する際には、検出された値からこのバックグラウンド値を引き算して表示するのだが

このバックグラウンドは刻々と変化しており、周囲温度によっても変化する。

ゼロに近い検出値ではこのバックグラウンド値の割合がほとんどである。

だから測定値の精度は低下し、誤差割合も相当に大きい。

自然放射線も各地で変化するだろうし変動するだろうし。

 

専門機関で使用するような測定器では、高性能な検出器を使用し、また、測定時間を十分に長くすることによって測定誤差を小さくする。

 

これだけ難しいのに、スマートフォンに限らず

個人が持てるような安価な測定器での低レベル放射線測定値が信頼できるわけが無い。

避難地域くらいのところでは使えるとは思うが。

 

さらに言うと、安価な測定器では内部の電子部品もそれなりのものしか使えないので、検出値を処理する電子回路の精度も低い。電子回路から来る誤差だけでも5〜10%はあると思った方がよい。

そんな測定器を使っているのに、しかもゼロに近い値なのに、

そんな測定器を持って車で走って放射脳がない各地の放射線測定値をツイッターにアップする放射脳な馬鹿(はっきり言ってしまうが)がいる。全く信頼できない値なのに。

スマートフォンに安価な放射線測定機能が付いてしまったらそういう馬鹿が大量に出てくるのだ・・・

 

大体、岩手県の瓦礫受入れを、放射能を理由に反対するということがかなりアタマがアブナイ。

津波→瓦礫の発生、津波原発事故、だが、原発事故→瓦礫ではない。

こういう中学数学以下の論理もわからないのか。

 

瓦礫を受け入れる秋田県南部の方が瓦礫を持ち出す地域より事故原発にずっと近いんだぜ?

騒ぎ立てたら、全国の放射脳連中に秋田県も汚染でダメだと大声で言っているようなものじゃないか?

風向きとか拡散方向がなんて言っても放射脳連中には通じないだろう?

 

思うに、瓦礫受入れ反対運動は何かの利権がからむ団体が放射脳連中を扇動しているのではないかと。

「瓦礫処理の利権が」とはっきり言うのならば、私は別に瓦礫処理反対運動を否定はしないのだが。