一般的だからって信用してはいけない
ラジオでふと、ある意見として、
喫煙率は年々大きく下がってきているのに、肺がん発生率は年々増加している、
よって喫煙と肺がんは無関係ではないのか?
というのが紹介されていた。
確かにデータ的にはそうである。
医学部の学生さんに聞いても、肺がん発生率は増加し続けていると。
これに対する反論として、
肺がんの発生はいろいろな要素があるから、とか
長期的に評価しなければならない、とか。
この意見もおかしいですな?
喫煙率と肺がん発生率のデータは十分長期的にとられているし。
だから、喫煙→肺がん、という図式は疑う必要があると私は思う。
(否定すべきとは決して言っていないぞ)
何が言いたいかというと、この手の、社会的に一般的な意見となっていることでも疑う必要があるということだ。
明らかに間違いなのが、森林伐採を防ぐために割りばしを使わない、とするもの。
割りばしを作るために木を切ることはないのだ。
割りばしは「間伐材」、すなわち使わなければ捨てられるものから作られているのだよ。
また、レジ袋を止めて温暖化防止、も。
レジ袋の原料は、本来ならば燃やして捨てていた原油の成分なのだ。
ただそれを捨てずに使い始めただけなのだ。
捨てる成分をただ燃やすと当然CO2は発生するわな?
それよりもエコバックの製造の方がよっぽど資源を(ムダに)使っている。
再生可能エネルギーの普及でうんぬん、も。
風力発電機の製造にもCO2が大量に出る。
風力発電で削減されるCO2量と風力発電機の製造で出るCO2量はトントンだそうだ。
太陽光発電だってそう。
発電素子を作るのにも大量のエネルギー消費とCO2発生がある。
まあ、これを計算したという話はまだ聞いたことがないが・・・
半導体素子を作るのはかなりのエネルギーを消費するのだよ。
再度言うが、これらを全面的に否定する気はナイ。
風力発電・太陽光発電なんかは製造時にCO2を大量に排出しても、他の意義があるだろうし。
自分で何にも考えない、というのはネット社会になってからか?