昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

ニュースは無料でよいのか

「ニュースは無料ですか?」という新聞のコラムを読んだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130222-00000532-san-bus_all

そう言われると確かにそうだ。

取材するのはコストがかかる。

深く掘り下げようとすればするほど、記者自身にも高度な論理の展開手法や倫理が必要になる。

つまり、質の良いニュースを発信するためにはレベルが高い記者とそれなりの取材コストが必要になる。

そうやって発信するニュースが無料ではわりが合うわけがナイ。

無料のニュースが多くなっている背景には

インターネットではアマチュアもどんどん情報発信できる、ことがあるそうな。

確かに、報酬がなくても情報を発信したいという人は多い。

だが、いい加減な情報、あるいはデマも大変に多いわけで。

こう考えると、ニュースはやはりプロの手によるものを有料で講読すべき、とは一旦思う。

しかし・・・

お金を取って読ませている新聞のレベルは?

例えば、地元紙をたまに読むけど、

まあ、「お上の回覧板」レベルだ。

深く取材せず、お上発表をそのまま写しているだけなので誰でも書ける記事。

購読者が分かりやすいように付加すべき情報がもっとあるんじゃないのか?

コラムは中学生が書いたものか?と思えるものもたまにあるし。

こんな記事にはお金を払う必要は別に無いし。

深く掘り下げることをしていないから、コストはかかんないでしょ?

ネットの広告料だけで十分でしょ?

しかもこの新聞、かつて震災のときは、

それに関係する重要な生活情報も携帯サイトでは有料だった。計画停電情報とかも。

その後随分経ってから震災関連は無料になったが、一番困っていたときに金を取っていたのだ。

また、この新聞に限らず、記者はきちんと予習してから取材しに行っているかい?

背景とか経緯とか、重要な基本的語句を調べるとか。

そういうこともしないでいたとしたら、その記者の記事なんか有料である必要は無い。

というわけで、ニュースが有料とされたのが一般的な時代に戻すためには、

プロがお金を取るに足るような仕事をしなければならない。

マチュアでもできるような、ただ出かけていって話を聞いてそれを書くだけ、なんてことをしていてはいけない。

特に地方マスコミ。