昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

おまけと値引き、どちらが得か

今なら2個買うと同じものをもう1個おつけします! だったら最初から安くしろよ! ・・・てなツッコミは昔からありますが。 唐突ですが、これについて考えてみよう。 例えば1個3,000円の商品、 これを冒頭の2個でもう1個セールで買うと、3個で6,000円。 売価が最初から1/3値引きで売っていたとして1個2,000円、3個買うと・・・やはり6,000円ですな・・・ どっちも同じだ。てなことで、この項終わり。 ・・・とはいかない。 店側の事情を考えてみよう。 3,000円の商品の原価は1,000円だとする。 てことは普通に1個売ると利益は2,000円、2個売ると4,000円。この数字がベースになる。 さて、これを冒頭の2個買うともう1個セールで売る。 3個だから原価分は3,000円。 それに対して売価は2個分で6,000円だから利益は3,000円。 一方、値引けよ!と言われて実際に1/3値引いたとすると、 売価は1個2,000円、原価は1個1,000円なので、 2個売ると売価4,000円で原価分は2,000円、つまり利益は2,000円となる。 お分かりかな? 普通に1/3値引いて売るよりも、おまけで1個付けた方が利益の減少分が少なくなるのだ。 だから、テレビショッピングのような、今ならもう一個、とか抱き合わせ販売は店側にとっては値引きよりお得なのです。 つまり。 値引きセールばっかしやっているお店は、おまけセールのお店に比べて どこぞの77%引きセールのごとくアヤシイか、または経営の今後がアブナイか、ということになるのでは。 ま、そんな単純ではないだろうけどね。 仕入れ元を脅して絞りまくって安く仕入れているところもあるだろうからね。 購買者からすると値引きの方が扱いやすいのだけどね。 楽天で”もう1個”って検索してみたらいっぱい出てきた(笑) 一例。
しかもポイント10倍だって(笑)
たぶん同じ商品で、値引きの例。
ま、だからナニ?と言われても困りますけどね(笑)