昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

自分の意見を言わない解説者

ふとつけたテレビの番組にI上A氏が出ており、ニュース解説をしていた。

どうやら生放送らしいのだが、タレントの一人が

「I上さんはこの問題についてどう思いますか?」

とI上氏の”意見”を問うていた。

おおっ、これはどうなるんだ?と少しドキドキして見ていたが・・・

というのは、I上氏は自分の意見を滅多に述べないのだ。

確かなんかのインタビューで自分で言っていたし、そのようにI上氏を評した記事もあったはず。

案の定I上氏は、

「○○については△△なんじゃないか、という意見もあります」

といくつかの見方や説を述べて、見ようによってはノラリクラリ?とかわしていた。

”自分の意見を述べない”という解説者というスタンス、これはいいところに目を付けたな~と前から思っていたのだ。

こういったスタンスのメリットは少し考えればいくらでも出てくる。

それでなくても自分のあっさい意見をテレビでまくしたてるコメンテーターばっかりだからねえ。

予測が外れてもほっかむりするだけの経済学者とか、

主婦目線で、と言いつつホントにただのオバサン程度以下のことしか言えないタレントとか。

さらには、”報道”と冠した番組名なのに、ニュースにキャスターの偏見を混ぜ込んで垂れ流すニュース番組とか。

いわゆる”情報番組”は論外だったりする。

自分の意見を完全に消し去るのはとても難しく、実はものすごく勉強や研究をしなければならない。

いろんな観点からの説をほぼ全て伝えなければならない。伝える内容がどれかのスタンスに偏ってしまうとそれはその人の”意見”となってしまう。