昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

”土台”とか”本質”に目を向けなさい!!

県立近代美術館の特設展示を見に行ったら、結局、人物検出、画像処理・再投影だけのことで非常につまらなかった、くだらなかった、ということを書きましたが。 つらつら考えるに、昨今は物事の上っ面ばかりで面白がらせようとすることばっかりなんだよな、と。 まー、たまにはいいもんでしょうけどね。 こればっかりだと人間は本質を考える機会が無くなる。 画像の中で自分の影がボールを弾いて・・・それのどこが面白い?芸術的? スマートフォンとかのゲームの方が、アート的なデザインで面白いのでは? (私は決してやらないが) 一方、経済の世界でもそう。 ラジオなどのニュース解説では「実体経済」という言葉をよく聞く。 現在の株価は実体経済よりも高くなっている、とか。 株価とか金額を示す値は、単なる”記号”。 記号を転がして金もうけしようとする連中ばっかりだから、実体経済と乖離する。 我々は物質の中で生活している。 本当に価値があるのは”品物”などの物品である。 物品の価値として”金額”という記号が与えられる。 株価だの何だのというのは、その上に成り立っているものだ。 だから経済の”土台”は結局物品、すなわち実体を持つものなのだ。 昨今は”情報”で金儲けする人も多いが、その情報伝達ができるのはなぜ? ”テレパシー”ではないすよね? すなわちそういうことだ。 だから、単なる上っ面で面白がっているのでは我々は堕落する一方だ。 単なる画像処理を”芸術”などと思ってはいけない。 単なる”記号”を転がして金もうけする連中をもっと蔑む風潮になるべきだ。 本質とか土台とか実体にもっと意識を向けるべきではないのかね?