昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

単なるお遊びとも思ったが・・・

テレビ番組で、芸能人が田舎に移住するというものがある。イチからナントカってやつね。

その時間は他に面白いテレビもラジオも無いので何の気なしに見ていたが・・・

最初は、ほー、と思ったが、

その後は、単なるお遊びじゃん、”移住”じゃないじゃん、と思った。

だってたった3ヵ月そこに住むだけ。

”移住者”の大部分は芸能人として本業がある人。

ウイークリーマンションに3か月住むのと何が違うのか。

その土地に根を下ろす覚悟できているのでは決してない。

単なる番組のお遊び企画、単なる観光だよね・・・

と思っていたが。

さらにその後、考えが改まる。

この番組はその土地を紹介するものとしてはかなり有効なものではないか。

移住者を誘致する地方を紹介する番組は、まあそこそこあったような気が。

しかしそんな番組のほとんどは短時間の取材、市町村がアナウンスしていること以上のことは紹介しない、できない。

ものすごく表面的だと言っても過言ではない。

しかし3ヵ月でもその土地で暮らせばいろいろなことが見えてくる。

初めての訪問先、土地を理解するには”3”という数字が大事だと聞いたことがある。

3日、3ヵ月、3年。

3日間いれば、なんとなくのことは分かる。

それがさらに3か月いれば・・・、3年滞在すれば・・・、ってもの。

つまり、3ヵ月滞在している(暮らしている)芸能人の日常を追って行けば、

その土地柄のかなり深いことまで分かる。

まあ、もちろん、それがこの番組の意図なのだろうけど。

で、こういう番組は、移住者を募集している地域にとって、内外にアピールする大きな機会なのだ。

移住しようかなーなんて考えている人にとっては、その土地の実際の暮らしがよく分かるし、

一方、その土地の人たちにとっても、移住者が来たらどうなるか、ってのもシミュレーションできる。

もちろんいいことばかりではないだろうし、番組では良くないことは紹介しないだろう。

でも番組を見ていればある程度はそういうことがあることも推測できるし。

ま、それはそれとして、番組の作り手がそこまで意図しているのかは疑問ではありますが(笑)