研究機関か教育機関か、大学の本質とは
勉強しない「文系大学生」に勉強させるには、というコラム。
http://toyokeizai.net/articles/-/98134
いや、ま、本記事の内容とはほとんど関係がないので読まなくてもいいです。4ページもあるし(笑)
しかし、4ページ目の「大学は研究機関か教育機関か」というところが気になりましてね。
大学は研究機関か教育機関かと言ったら、
研究機関でもあり教育機関でもある、としか言えないと思います。
大学が大学であるための根幹は何か。
それは「学生」がいること。
もし学生がいなかったら、それはただの研究機関(当然)、
研究費などは全部自分で調達、その結果、とにかく研究結果を「売る」ために超目先の利益ばっかり追い求めるだけになる。
大学の研究がそうはならないのは、「学生」がいるから。
学生は授業料を納めてくれるし、授業料免除の学生がいたとしても、学生がいるから文科省はお金を出してくれるのだ。
そう考えると、「学生」は大学の根幹である。
だから、学生を雑に扱うのがそもそも人間として間違い。
(学生に媚びを売るという意味ではないです)
学生がいるからにはきちんとした教育を与えなければならない。
そして大学の教育とは、社会に出てからも自分でものを考えられるようにすること。
このあたりを勘違いしている大学教員が少なくない。
中には、はっきり言いますと、キチ○イレベルの輩もいる。
いわゆる”キャンパスハラスメント”は論外としても(少なくない)、
実社会を経験してもいないのによくもまあそんなエラそうなことを言えるな!?
という輩も多い。
(大学教員しかやっていない、または企業勤務経験が初年から2・3年程度では”実社会”経験者とは認められない)
特に工学部。
日本の”ものづくり”のレベルが低下した原因と言いきってしまってもよいと思う。
自分を優秀な研究者だと思い込んでいる輩に限って、
実社会でのものづくりからは明らかに間違った、トンチンカンなことを学生に教えるのだ。
工学部でこんなんじゃあ、そういう教育をされた学生が社会にどんどん出てきて間違った”ものづくり”をするのは当然ですわな!
外部から研究費を集めるのがうまくても、現場(研究室)に対して思いつきでものを言ってばかりで現場の士気を下げるだけ、の教授とかが周りにいませんか?
トンチンカンな”調整”をする人とかいませんか?
それは”実社会”を経験していないから。
そのため、働く人=大学では学生とかポスドク の気持ちが全く理解できないから。
対して、本当に優秀な教授とか准教授などの人であれば、
実社会未経験の負い目を本能的に悟っている。
だから、ひとりよがりのトンチンカンな指示を出すことがほとんどない、のです。
少なくとも今後は大学の教員は、何らかの”教員免許”を持っていないとなれないとかにした方がよいのではないか?
もう運よく大学教員なんぞしている人は、大学を大学足らしめている根幹は「学生」の存在である、という基本に立ち返ってものを考えてもらいたい。