昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

自然現象で責任逃れ

グラフを描いたのが面白い。 「ユニクロが暖冬で失速」に納得できない理由、だそうな。 http://toyokeizai.net/articles/-/104862 2ページ目に気温と営業利益率の相関グラフが描かれている。 まあ、気温も要因の一つではあると思うのだが・・・ グラフによると気温との相関はナイ。 つまり、他の要因も小さくはない、ということですな。 おそらく、ユニクロ経営陣は失速を気温のせいにしたかったのではないか。 すなわち、失策の責任逃れね。 いや、別にユニクロが何をしようとあんまし興味ないのだが・・・ 自然現象のせいにして失策の責任逃れをする経営者などいくらでもいる。 自然には逆らえないという意識が一般人にはあるからね。 でも、コンビニなんかは気温のわずかな上下も利用して売り上げを伸ばしているのでは? あ、いやしかし、ユニクロが失速しても業績水準は高いということは冒頭コラムに書かれている。 別にかばうわけではないが。 ちなみに、さらに酷い経営者になると、自然現象でないことを自然災害であるかのように言い出すのだ。 昔よく言われていたのが”バブルがはじけて”バブルがはじけたのは自然現象ではナイ。 単なる政策転換の影響。 政策がいつか転換されるのは分かり切っていたことのはずだ。 いわゆるバブル景気なんか、経営者だといつかははじけるのは分かっていたことではないのか? てゆうか、その時の景気が単なるバブルに過ぎないことも分からなくて、”経営者”なのか? 最近の例では、というかこれからバカな経営者が利用すると思われるのが”爆買い”。 爆買い効果に頼っている企業も出始めているが、 中国政府は爆買いを抑える方向らしいぞ。 爆買いが無くなって売り上げが激減したら、きっと経営者はそのせいにするだろう。 爆買い効果なんて所詮”バブル”。 決して自然現象ではないし、そのうち無くなるもの。 爆買いが無くなって赤字になった企業の経営陣がなんて言い訳するかを今から楽しみにしておきたい。