昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

”メガ盛り”に頼る店は・・・

まーこのネタは以前にも書いたが・・・
まだやってんの?テレビ番組のメガ盛り特集みたいなの。
観てる人は面白いのかなあ?
もちろん私にはつまらない。

メガ盛り、というか超大盛りを掲げる店は、ま、確実に美味しくないでしょうな!
ただし必ずマズイというわけでもないだろうけど。

出汁とか旨味調味料とかなんか業務用のものがあるだろうし
ラーメンスープだって一斗缶に入った業務用のものが。
そういう店は当然そういったものを使っているだろうし。
業務用のものを使えば大きく外すことはないが、特別に特徴がある味にはならない。

その店オリジナルの味を出すのは大変なのだ。
例えば小さな洋食店なんかでは、ブイヨンを自作するのは難しいそうだ。
ブイヨンは大量に作らないと美味しいものはできない。
そしてそんなに大量に作ると小さな店では消費できない、そうな。
そんなわけで業務用のブイヨンを使うと。

規模的・技術的に足りない店が、他の店との差異を出すためにはどうする?
変わったメニューにするしかあるまい?
そしてそのメニューが手間がかかるものだったら儲からない。赤字になったりもする。

そこで思いつくのがメガ盛りとかの超大盛り。
メニューにあるだけで目を引く。ま、ただそれだけだけど。

そして利益率は高いだろう。
例えば、1000円の品の食材の原価が500円だったとする。
そうすると人件費+諸経費+利益の分は500円。
ある超大盛りが5人前の大きさだったとしよう。
そうすると原価は500円×5=2500円。
それを5人前の大きさだから1000円×5人前=5000円、で出す。

しかし5人前の大きさといっても”1食分”だから、人件費や諸経費分はほぼ普通の1食分、すなわち1人前分しかかからない。
つまり売価5000円-(原価2500円+諸経費等1食分500円)=3000円
丸儲けとなる、のだ。

ま、これは、飲食店でよくやっているワンドリンクサービスとか、
通販番組でよくやっている「今ならもう一つお付けしてお値段そのまま!!」というのと同じ理屈。
買う方は売価分を丸儲けしたような気になるが、お店としては負担するのは原価分だけ。
そしてその原価は意外なくらいに安かったりすることが多い。

・・・てなことを、いまだ止まないメガ盛り特集など見て思い出したのだ・・・