昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

従業員をタダ働きさせる仕組み

コンビニで学生バイトから搾取する手口の話。
http://toyokeizai.net/articles/-/127759

要するに、フランチャイズ本部がそういったマニュアルを作っているということだ。
そしてそんなやり方を真に受けるバカなオーナーばっかりということだ。
ま、そもそも”フランチャイズ”なんか選択する時点でおかしい。
だって売り上げの1割を本部に取られるんだぜ?
利益の1割ではないのだよ?

で、こんな話はコンビニだけではない。
これまでちょくちょく言っているが、フランチャイズの学習塾。

フランチャイズの学習塾で働いたことがある人の話である。
もう有名な話になっているが、時給制ではなく授業一コマいくら、という給料形式。
それにすべての仕事をぶっこむ。
授業の準備とか授業後の報告書書きとか親御さんへの連絡とか、計画表の作成とか、酷い場合には親御さんとの面談も無給でやらせる。
だから実質の時給は500円を軽く下回る。100円くらいかもしれん。
まあ、これらはブラックバイトとして騒がれてから明らかになってきた話だが。

そこの塾では定期的にバイト講師を全員集めてミーティングをする。
ミーティングでは業務スケジュールの確認とかが主な議題なのだが、
それに併せて、この仕事のやりがい的なことを話し合わせたりもする。
テストの点数が上がって子供が喜ぶとこちらもうれしい、とかね。

その人は気づいた。
”やりがい”を”自主性”につなげて、そしてそれをさらに”タダ働き”に繋げようとしていると。
そしてこの手法はマニュアル化されている感じがしたと。
つまり、フランチャイズ本部がオーナーをそのように指導しているのではないかと推測できたと。

その塾ではブログを見てきたという客が少なくなかった。
そこで、塾ブログの更新頻度を上げようと、バイト講師に持ち回りでブログ更新をさせた。
しかし、ブログ更新作業は無給
オーナーいわく「学生が自主的にやっていることだから」。
指示したのはオーナーだけどなあ?

ブログ書きといっても、まじめなネタで書かねばならないからそれなりに時間もかかるし頭も使う。
明らかに業務の一環である。
すなわち、そこのオーナーは宣伝活動を学生バイトにタダで行わせているわけだ。

そしてその”タダ働き”を指摘した職員がいたが、次の週から突然来なくなったと。すなわちクビにされた。

塾は一応、あくまで一応、”教育”を扱うところだぜ?
それなのに学生バイトをタダ働きさせる、そんなところに教育を語る資格があるのか?
労働に対して対価を支払うという経済の根本すら知らないのに、子供にものを教えられるのか?

ま、従業員から搾取する仕組みはもうどんな業界でも横行していることだろう。
コンビニはともかく、学習塾ですらこうなんだから。