昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

”暗記”はムダではない

常々思っていたことを言っているコラムがあった。
完全ペーパーレスでは凄いアイデアは生まれない。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/090600161/121300021/
たぶん、続きを読むには会員登録しろと出てきますが、その後をざっくり言うと、
ディスプレイでは一枚しか出てこないが、紙だといろいろな書類を広げて同時に見られる、から、ということ。

暗記することは無意味ではないのかとする意見は電子化以前からあった。
例えば歴史的事件が起きた年、それなんか年表見れば済むことじゃないの?とか。

しかし、そういったことが暗記されている=脳の中に入っている、と、その後の考え方の広がりが違うのだ。
例えば、江戸時代に起きた事件の年が頭の中に入っていれば、その年代には外国ではどんな事件が起きていて、すなわち同年代の日本の情勢と外国の情勢を頭の中ですぐに比較できる。
そしてさらにその後の各国の発展の仕方を比較したりとかもできて、現代情勢を過去の流れから比較できたりとか。

もちろんこれはほんの一例。
歴史だけじゃなくて全ての”知識”に言えること。
いろいろな分野の知識を有機的に結合させるためには、関係知識が全てアタマに入っていなければならない。

小学校以降の教育でいろいろ詰め込まれるのはこういう意味があるのだ。
学校の勉強は意味があることなのだよ。

何か分からないことがあったらすぐにスマートフォンで調べりゃいいじゃないか、ではアタマが悪くなる一方。
せめて、調べたことはその場で”覚える”ようにしたいものですな。