昔気質技術者のお小言

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”エコカー”を考える際の本当の”Well-to-Wheel”とは

ディーゼル車自体には興味はないのだが・・・
「誤解だらけ!? どれだけEV化が進んでもディーゼルが必要な理由」
https://bestcarweb.jp/feature/column/2921

まーディーゼルエンジンが良いとは言っても、まだまだ・・・
某メーカーのディーゼルエンジンについて検索してみるとボロボロだぞ?

ま、それはともかく。
上記コラム中で、”Well-to-Wheel”を考えるとEVはそうクリーンでもないとされている。
走行動力の元になる電気は現在は通常の発電方法だからだ。

で、
「EVがクリーンな乗り物であるためには、「Well-to-Wheel」(井戸から車輪まで)の井戸を、風力やソーラーなどの自然エネルギーによる発電にしなくてはいけないのだ。」
と述べられているが、さらによく考えてもらいたい。
風力発電太陽光発電が本当に”クリーン”なのかを。

風力発電機の製造がどれくらい大変なのか。
それで従来の火力発電と同じだけの電気を得ようとしたら何基必要なのか?
太陽光発電パネルを作るのにもどれくらいのエネルギーが必要なのか。
そしてそれで水力発電と同じくらいの発電量を得ようとしたら、水力発電の5倍の面積を必要とするらしい。
しかも太陽光パネルはおおむね10年しか持たない。
しかもその廃棄方法も確立されていない。現状では埋めるしかない。

”Well-to-Wheel”を論じるのであれば、発電機の製造から廃棄までを論じてもらいたいものだ。

ま、それでもEVは多少”エコロジー”かもしれないが、決して”エコノミー”ではナイ。
だから金持ちだけががんばってもらいたい。

 

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