昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

”秋”とは名ばかり、”春”とは名ばかり

今日は「立秋」でしたな。
ホントは昨日書くべき記事だったのだが・・・

二十四節気の「立秋」とは「秋の気候になる」という意味ではナイ。
勘違いしているメディアやアナウンサーも多いようだが!

立秋とは「秋が立つ」、すなわちこの日を境に秋へ向かう、という意味。
つまり、立秋が暑さの峠。
立秋が「秋になる」という意味だったら、立秋の前の二十四節気の「大暑」ってナニ?てこと。大暑からいきなり秋の気候になるってか?
立秋は暑いのが当たり前なのだ、二十四節気の意味から言って。

今日は涼しかったので、「暦通りの気候」などと言ってたメディアもあったが、それは間違い。
涼しかったのはたまたま。

例年だと立秋を過ぎると、気温が30度を超えててあっち~なんて言ってても空を見ると秋の雲が浮いていたりするのだ。

もちろん「立春」も同じ意味。
立春の頃が最も寒い。寒さの底。
立春とは寒さが底打ちするという意味。
そもそも立春の前の二十四節気が「大寒」だしね!

だから、「暦の上では”春”なのに寒さが厳しく・・・」などと言っているメディアはア○と思ってよい。立秋も同様。

立春とか立秋って言葉が旧暦のものだと思っている輩がまだいるらしいが、
二十四節気とは純粋に天文学的なもの、旧暦とは無関係なのである!
名称は中国東北部の気候が基準になっているので若干のずれを感じることはあるが、それほどではない。