昔気質技術者のお小言

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通勤に適した自転車とは

この自転車ならば通勤時間が3分短縮?だって。何を根拠にそんなことが言えるのか・・・? http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1008498/020100140/ まあ、上記コラムで紹介されている自転車は、”サイクリング”だったら乗りたいですが・・・ 通勤時間の短縮はできないでしょうな。 街乗りとか通勤にはもっと適した自転車があるのだ。 それは小径ホイール車。(既出ネタ) 例えばこんなの。
もう少しロード寄りだとこんなのも。
自転車での通勤時をイメージしてもらいたい。 大体が街中を走りますわな? 街中は障害物がいっぱい。 車道の左側を走っていても、駐車車両とか。 危険回避のために歩道に入らなければならない時もある。 そんなときに26インチとかの普通の、大きなホイールの自転車は小回りが利かない。 歩道を押して歩くにも他の歩行者のジャマになることも多々ある。 そういった状況では、全体的な大きさが小さい小径ホイール車は絶対的に有利なのであります。 もう一つ重要な優位点が。 それはストップ&ゴーが楽なこと。 ホイールが小さいとホイールの慣性モーメント(回転力の慣性力のこと)が小さい。 つまり、スタート時の踏み込みが楽。 大きなホイールの自転車を同じくらいのペダルの重さのギアに設定していても スタート時に必要な力がかなり少ないのだ。 (これは実際に乗ってみないと実感できないが) 通勤で街中を走る時、障害物を避けたときの再加速とか、 交差点での停止と発進とか、 何回も何回もありますよね? そのストップ&ゴーが楽かどうかの方が通勤時間の短縮には重要なのだ! いや、通勤ルートが、何も障害物がない農道ばっかしであれば、大きなホイールの方が”速い”。 最高速はより速く出るから。 しかしそんなところを通勤するような人がどのくらいいるのだ? 小径ホイール車は”速く”はないが、街中では”早い”のだ。 ちなみに、ホイールが小さいと、ひと漕ぎで進む距離が短いから進まないよ、などという輩もいる。 正直、正気か?アホか?と思う。 ひと漕ぎで進む距離は単に前後のギア比で決まる。 タイヤ径とは直接関係ナイ。 ま、小径ホイール車は前後ギアのギア比があまり上げられないから、”最高速”は大きなホイールの自転車の方が速いけどね。 しかし今の議論は通勤での利用。 ちなみに、 通勤路の4分の1以上、信号も交差点もない道が連続していたら、 小径ホイール車よりも大きなホイールの自転車の方が通勤時間を短縮できます。 私の経験上。 最高速チャレンジができる分。 でも、ま、そんな通勤路の人は少ないでしょ?