昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

別にルクエじゃなくても

以前にも同じような記事を書いたが、先日のテレビでルクエを紹介していたので。
  上記リンク先を見ると、使用例の動画もあって欲しくなるのだが。 (当然そういう風にページを構成しているのだが)   ルクエに取材したテレビ番組を見て、 別にルクエを使わなくても電子レンジ調理は十分にできると再度確信した。  ルクエのブランド力が強いので、電子レンジで調理するにはシリコンスチーマーが必要だと誤解してしまっている人もいるかもしれないが、シリコンスチーマーといえどもただの”容器”である。   ルクエの原型はオーブン用、そして電子レンジ用としての開発は日本の代理店が依頼したのだ。 本国のデザイナーも出てきたが、電子レンジで加熱したときの蒸気の対流を考慮したとかいう話は全く無し。   つまり、電子レンジで調理するときの容器なんかなんでもよいのだ。(再認識した) シリコンゴムの熱伝導率が小さいことは、それは後付けの理由だろう。   ルクエには卵調理用の容器もあるが、私は別に瀬戸物小鉢でゆで卵作ってるし。 例。 NCM_0130.JPG 黒く見えるのは影とコショウである。 そしてこの上にレトルトのカレーがかかるのだ。   先日、鶏肉とキャベツ・もやしのレンジ蒸しを作ったときは、 大皿に野菜と肉を並べて、タジン鍋風にするためにどんぶりをかぶせて電子レンジで加熱した。 蒸気が上手く籠ったためか、なかなか美味しくできましたがな。   言っておきますが、ルクエの存在を否定するものではないす。 それはそれで扱いやすくて便利だし、料理の楽しみが増すだろうし、子供が料理に興味を持つきっかけにもなろう。   でも、私だったらルクエのようなシリコンスチーマーに対抗して、 ”新し物嫌い”の層に向けた電子レンジ調理用陶器皿を開発したいね。 電子レンジで扱いやすい形状にすればよいだけなのだ。 ルクエ等よりも高さをとってタジン鍋状にすれば、より蒸気加熱の効果が高くなるだろう。 他にもシリコンゴムではできない工夫ができそうだ。