昔気質技術者のお小言

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最近のラジオは面白くない?

ラジオを聴いていたら、番組へのリスナーからのメールで

辞書の語句の使用例で「最近のラジオは面白くない」というものがあると。

この使用例は昭和40年代から現在の版まで続けて使われていると。

どの局のどの番組だ?などという話になっていたが(笑)

少なくとも私はテレビよりもラジオの方が面白いと思う。

つらつら考えるに、この例文の初出の昭和40年代といえば、

テレビが家庭に普及し始めて、番組内容もいろいろなものが充実してきた時期。

もちろんそれまではラジオだったわけだが、音声だけではなく画像も加わった情報や娯楽が得られるテレビは画期的だったわけで。

そうなるとラジオよりテレビの方が面白い、すなわちテレビに比べてラジオは面白くない、となるのは当然か。

しかし現代のテレビはどうなのだ?

テレビは意外に情報量が少ない、ていうかスカスカ、

いい加減な情報や単なる煽り情報、ウソも多い。

大半は意味が無い映像か、煽り映像。

バラエティー番組では芸人が手を叩きながら大口を開けて笑っているだけ。

あるいはよくわからん女性アナウンサーたちがケーキ食ってキャー♪って言って店の宣伝をするだけ。

在京のラジオを聴いていて比較するとテレビってこの程度のもんである。

ラジオだと誰かがずーっとしゃべっていなければならないから、情報量は多くなる。

意味が無い映像を流して時間を潰すことはできないから。

スポンサーに気を遣うことが比較的ないので、いろんな意見を聴くことができる。

芸人が出てきてもしゃべりで勝負するので(当たり前だ)、その話は面白い。

というわけで、テレビがラジオより面白かった、役に立ったのはすでに大昔のことである、と私は思うのだ。