昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

STAP論文騒ぎの本質その1

この記事を書いているのはSTAP細胞論文問題についてO保方氏が会見をして数日後です。 私はなぜこの問題で世間が大騒ぎしているのかがまっっったく理解できない。 少し考えてみると、原因はマスコミと理研にあるのだが。 しかし世間やマスコミはO保方氏を吊し上げている。 私はO保方氏を批判する気も擁護する気もない。(要するに興味がない) しかしマスコミが扇動して彼女をリンチしているのには辟易する。 ”ゴーストライター問題”は、世間を欺いた行為があったから、あれは騒がれて当然。 しかしO保方氏は誰かをだましたりウソをついたりしたかい? そうだ、といって騒いでいる一般人のみならずコメンテーター面の輩たちは、論文も知らない無知で、しかもさらに無知なマスコミに乗っかっているだけなのだよ? まず、論文。 論文は「実験記録証明」ではない。 論理を展開するものである。 だから、論理の展開の過程で、最も分かりやすい図表を出して説明するのは至極当たり前。 つまり写真の使いまわしなんか別に批判されることではナイ。 分かりやすい写真を引っ張ってきただけだ。 全ての論文を1本1本で同じ写真を使ったことがない、という研究者なんかいるのか? コピペ問題。 コピペしているという部分は・・・ 「初夏の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。」 こういった文章を毎回別々のを考えて書いている人はいるかい? そして、この文章を最初に考えた人の名前を付けているのかい? そういう程度のことだ。 つまり、O保方氏は悪意どころか普通に論文を書いただけだ。 そもそも、学術論文には著作権がない著作権で言ったら上記のあいさつ文みたいなもんだ。 そのあたりは http://takedanet.com/2014/04/post_6e57.html の一連のシリーズでも指摘されている。 (引用はご自由に、とのことなので紹介させていただきます) これは皆さんにも是非読んでいただきたい。 で、それでもやはり「騙された」と思う人が大多数だから騒ぎになっているわけだ。 その2に続く。