携帯電話料金が高い根本原因
首相が携帯電話料金を引き下げる検討を指示したことについて。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/150926/bsj1509260500003-n1.htm
この話については以前も書きましたが・・・
上記コラムを読むとよく分かる。
携帯電話の料金が高いのは、携帯電話会社が料金が高いとは全く思っていないからである。
外国に比べて日本の料金は安いとする意見もあるが、
日本の利用者が高いと感じているのだ。
つまり、そういった意見は独りよがり、すなわち利用者を見ていないということだ。
料金は自由競争によるべきだとする意見は当然だが、
現在は自由競争か?
事実上大手3社によるカルテルみたいじゃん。
大手携帯電話会社がなぜ料金が高いとは自分では全く思っていないのか。
それはこの記事を読むとよく分かる。
ドコモ社長の囲み取材。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150925-00000020-rbb-sci
(リンク切れしている可能性は高いですが)
ドコモ社長の発言の中に
iPhoneの性能が上がっているから端末価格の上昇は仕方がない、という意味の発言がある。
つまり、高性能= 価格が上がるのはアタリマエ、という考え方である。
こういった考え方が通信回線利用料の元になっているのだね。
しかし、利用者全てが高性能を求めているわけではナイ。
性能なんかそこそこでいいという利用者もかなりの割合がいるはず。
でも端末の場合は、ロースペックの端末を買えばいいだけのことではある。
ところが、通信回線はロースペック、すなわち転送速度が遅いものを選びたくても選べない!
速度が高速だからそれに見合った料金を払え、とドコモ社長は一方的に言っているわけだ。
(かなり短絡的(私の受け止め方が)ではありますが)
高速回線の最高速度を抑えて使わせるということは技術的には簡単なはずだ。
そういったMVNO、3Mbpsで完全使い放題があるから。
なのに大手がそれをやらないのは、
手抜きか、高速回線の押し売りをして高い料金をむしり取りたいからか。
おそらく後者。
つまり、ドコモ社長には利用者の利用実態に合わせて料金を下げる気が全くナイ。
総務省も総務省で、「あまりデータを使わない利用者に配慮した料金」などと。
スマートフォンを使っている限り、データ量はどんどん増える。
役人もそういった視点が抜けている。
ま、国家公務員は忙しいから私用の通信なんかするヒマがなくてわかんない、のだろうねえ。
いずれにしろ、大手3社が高速回線の押し売りをしている限りは
私はメイン回線をスマートフォンにすることはない。
ちなみに。
私のWiMAX2+では現在速度制限がかかりまくっているが、
タブレットの利用には何の支障もない。
つまり、通信速度なんてひとケタMbpsありゃ十分ということだ。