図書館は本当にもういらないのかよく分からない
昨今の、タメ口社長のツタヤによる図書館問題に端を発する、「図書館不要論」。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamadajun/20151031-00050989/
私個人としては、図書館(ハコモノ)が無くなってしまうとさびしいし、無くすべきではないと思う。
単なる「博物館」となったとしても図書館というものは存在し続けてほしい。
しかしこれは、よくよく考えると、古い世代の人間の考え方であろう。
データがすべてデジタル化できるこの時代に、紙の本は今後も必要であり続けるのだろうか。
いや、紙の本にはデジタルにはない良さがある、とかいう意見は当然あるだろう。
私だってそう思う。
でも、もし、デジタル書籍のみで育って紙の本に接したことが無い人がいて、
その人が大人になってから紙の本に初めて接したら、その”良さ”が分かるだろうか?
たぶん、「メンドクサイ」とか言うのではないか。
だた、データの保存としては紙に書かれた文字の方がよいこともかなりある。
データ記録の密度がデジタルに比べておそろしく低いとはいえ。
デジタルデータは失われやすい。
何重にもコピーして消失の確率を低くしているだけだ。
電気がないと読めないし!!
対して”文字”は記録した物質が残れば視覚でデータを取り出せる。
壁画だの碑文だのと同じ。まあ、酸性紙とか紙質の問題はあるが。
SFでは知識の保管・継承がテーマになることがある。
(この記事とはちと外れた話です)
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まあ、このSFが書かれた時代は現代のデジタル全盛なんか想像もできなかっただろうから、
”ファウンデーション”は”場所”である。
”デジタル”だったらもっと違ったアイデアがあったかも。
・・・いや、”場所”じゃないファウンデーションも・・・
いや、まーだからナニ?って話ですが(笑)
とにかく、図書館というものはこれから形が変わってくのだろうけど、
現代の形式の図書館は少なくとも私が生きている間は存続して欲しいと思うのだ・・・
一方、図書館のせいで本が売れない、と難癖つけられていることもあるようだが。
本が売れないのは”所有”したくなるような本がないからだ!!
”雑誌”のように一回読めばもうそれでいいや、という本だったら”借りる”ことをした方がいいに決まっている。
(もちろん雑誌でも保存したくなるものはあるが)
出版業界は”所有”したくなる本を出せばいいだけなのでは?
実際私も、図書館で見つけた専門書がとても有用だったので注文して”買った”ことがある。
図書館を本の展示場にするくらいじゃないとねー。