昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

”伝統工芸”も例外ではない

日本の伝統工芸品の問題点。
サブタイトルの「ボッタクリ」にびっくりして読んでみた。
まーさもありなん。
消費者は食品は原料国をあーだこーだうるさく言うのに、
漆とか金箔とかをきちんと調べないのはなぜ?
と誰でも思いますわな・・・
金の値段が1割上がったから金箔価格も1割上げる、という件に
伝統工芸業界の構造的問題があるかと・・・
もしかしたら、職人さんの給料をもっと上げたいから1割値上げしたかったのかもしれない。
金の値段が上がったというのをその機会にしたかったのかも・・・
いや・・・単に人件費とかの計算もできないだけかもね・・・
ちなみに私は、伝統工芸品とかいわゆる職人技などは
現代の技術であれば全て機械化できると思っています。
職人の眼の部分は画像認識・解析装置で何とでもできるし、
手先の感触も現在のセンシング技術で代替できる。
加工も高度なセンサーを持った加工装置なんか作ろうと思えば作れる。
じゃあなぜ機械化しないのか。
それは人が作った方が安いから。
そして製作装置の開発にもかなりの時間と金額がいるから。
でも製作装置が一度できてしまえば、あとは保守費だけだよね・・・
職人が作るよりは安くなる。
伝統工芸品は”ブランド品”でありましょう。
原材料費はいくらで、製作の人件費はいくら、完成品に上乗せする”ブランド料”をいくら、
そういったことを製作者はきちんと考える時期・時勢にきているのではないか。