昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

MVNOへ流れるのは当然

スマートフォン販売が激減したとのことで。
そりゃ、安い方へ流れるのは当然でしょ、
と誰でもわかりきったことをもう少し考えてみたい。
大手の通信料金は高い。
その理由は”大手の安定したサポート”などが含まれているから。
あと、詐欺的料金コース設定ね。
ま、詐欺的な部分は今回はあえて説明しない。
消費者が大手に求めるのは安定感。
いざというときの安心サポート。
多少分からなくてもキャリアショップやコールセンターに相談すれば教えてもらえるとか。
ということは、自分で何とかできそうだという人は、
サポートがそこそこでも料金が安い方を選ぶのは当然。
そもそも。
スマートフォンとは、自分で調べて何とかしなければならないもの
機能が多岐にわたるから。
自分で自由にアプリを入れたりして中身を作れるから。
そういうことができない(能力的のみならず時間的にも)人が大手キャリアを使う。
できる人はMVNOを使う。
スマートフォンだったらMVNOでもおんなじじゃん?と気づいた人が多いということですな。
これに対して大手は、ポイントシステムなどで囲い込みを図っている。
しかし、これもほとんど意味が無い
おそらく気づいた人は少ないが。
どこのポイントでも、大体100円で1ポイント。すなわち1%。
まあ他にもポイントが付くサービスがたくさん設定されているが。
どんなに多めに見積もっても平均すると利用金額の3%は超えないだろう。
例えば、1年に自由に使えるお金が300万円の人が消費全てをドコモポイントが付くサービスを使ったとする。
それに対して利用金額の3%のポイントが付いたとする。
そうするとポイント総額は9万円分。
しかし、1%よりも大きなポイント付与率は旅行とか大きな買い物だけだ。
普段の買い物ではほとんど1%。
そうすると、年のポイント総額は3万円。
一方、スマートフォン料金が大手キャリアでは月額6000円だとする。
これをMVNOに替えたら月額3000円になるとする。
1年で減額される通信料金は36000円。
すなわち、ポイントなんかよりも通信料金の月額を減らす方がずっと簡単な節約になるのだ。
消費行動の全てを特定ポイントが付くようにすることは不可能だが、
通信キャリアを変えることは今や簡単。
これに気づく人がさらに増えれば、大手キャリアはさらに苦しくなる。
大手キャリアが生き残るためには、もはや長期利用者を囲い込む方法しかないはずだ。
”成長”は難しいが”安定顧客”を重視するべきなのだ。
目先のサービスとか宣伝文句とか、バカバカしいCMに釣られてキャリアを変える連中は
またすぐに他へ移る。アタリマエだ。
今こそ、長期利用者に対してだけ端末の買い替えをサポートするとかという施策を打ち出すべきではないのかね?
そうすれば私はドコモのスマートフォンを使う。