昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

低速通信が使い放題ではないのはなぜだ

MVNOのSIMを使ってパソコンのネット回線を兼ねようとする目論見は、現段階ではダメだった。
通信容量が少なすぎるし、複数枚のSIMを使うとあっという間にWiMAXより高くなる。
というわけで、このままWiMAXを使い続けるしかなさそうだ・・・

ちなみに、少し詳しい人ならばWiMAXが”炎上”したのは記憶に新しいだろう。
”使い放題”を前面に出しまくっていたのに、実はいろいろ制限があった、その告知が薄い、ってことで。
そのせいか?各プロバイダのWiMAXキャンペーンページに行くと、説明が分かりにくくなっている。
月間データ量が無制限とは書かれていない。しかしよく読むと・・・てな感じ。
まあ前よりは”誠実”になったか。
しかしその一方で月額料金を安く見せかける表記が散乱
実際はかなり値上げされているのだ・・・

上記リンク先などを目を皿にして読むと、安い(前の月額料金と同じ)のはたった3カ月間だけ、なのだ。

さて、いわゆる格安SIMの低速通信モードで何とかならんかと前回まで調べていたのだが。
その際に気になったのが、200kbps通信が使い放題ではないところが少なくなかったということ。
ちなみにとあるブログに書かれていたのをそのまま信用。
各事業者のサイトを確認して裏をとったというわけではない。(めんどくさかったし、もう格安SIMは諦めたから)
未確認情報を前提として以降の考察を進めちゃうことにご注意されたい(汗)

たった200kbpsの通信に制限を設けるのはなぜか。
それは、回線に負荷がかかるから、しかないだろう?
たった200kbpsなのに、ずっとずっと通信されっぱなしでは困るのだろう。
それ以外には考えられない。

じゃあ、なぜ困る?
それは回線が弱いから、だろう。
たった200kbpsの通信でも連続的に行なわれると負担になる程度の設備しかない、と見てよいのでは。

だから、そういった事業者は普通の高速通信SIMを選択する際には選択肢から外した方が無難なのではないか。
まあ、かなりの煽り説ではある。
もっときちんとした考察をするには、各事業者の実際の通信速度とかユーザー数とかサポート品質を総合的に分析して、回線設備がアレなのかを推測しなければならないだろう。
でも私はそういったところとは契約しないね・・・最後の砦の低速通信が使い放題じゃない、ってのがそもそも酷すぎると思うので。

これまで常々、携帯電話回線を低速化して料金を下げろと怒ってきた。
ムダな高速化をして料金を上げるのは詐欺だと怒ってきた。
しかしたった200kbps通信でも使い放題にできないところがあるということは、何かしら逼迫したものがあるのだろう・・・

そもそも、電波は有限の資源と言われる。
大手キャリアが通信制限をかける言い訳に使われるものだ。
確かに、アナログ時代は一つの周波数では一つの通信しかできない。原理的に。
(もちろんそれをクリアする技術はあって使われていたが)
それがデジタル技術で、電波というアナログにデジタル信号を乗せる・復調するアナログ技術が発達して一本の周波数でいくつもの通信を並行して行うことができるようになったのだ。
それでももちろん限界はある。

”有線”だったら繋いだ電線の数だけの通信ができるわけで。
しかし電波は一つの周波数は、それが到達する範囲ではその周波数を使うと他の人は同じ周波数を使えなくなる、のだ。

・・・とは言ってもね。
200kbpsでも事業者によっては○Mbpsでも”使い放題”が実現されているわけだ。
つまり”使い放題”かそうでないかはもはや事業者の能力の問題といっても過言ではないだろう。