昔気質技術者のお小言

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キッチン家庭菜園は”節約”にはならない

ある番組で”家庭菜園”の特集をしていた。
特に、ベランダで簡単に、それどころか部屋の片隅でも育てられる野菜など。
そういった栽培キットもある。
例えばこういうの。


 

 (番組で紹介されたキットではありませぬ)

他にも栽培キットっていろいろありますわな。
ペットボトルで野菜が育てられるなんてものもある。


 

で、もしかしたら勘違いしている人もいるかもしれない、ということで・・・
こういったものは”節約”には絶対にならない
自分で野菜を育てればスーパーで買わない分が節約になるのでは、と勘違いする人もまだいるようだが。

ちょっと考えればわかる。
まず、キットの価格。
例えば豆苗なんかスーパーへ行けば100円以下で売っているし。
もやしなんか数十円。
それでいて上記キットでの収穫量よりも多い量が買える。
栽培キットではその価格の元を取るのは不可能。

そして、手間。
水を替えたりすることが必要。
栽培期間もそれなりにかかる。
上記商品リンクを覗いてみると、まーいろいろメンドクサイですぞ?
やはりスーパーへ買いに行った方がはるかに楽。

このあたりのことまで考えが至らない人も少なくないかもしれん、ということで。

しかしながら、自宅のキッチンで野菜を育てるのは全く無意味、ではない。
買ってくる野菜よりも高くつくのは確実なのだが、意味がある人にとっては意味がある。

まず、自分で育てた野菜は確実に”美味しい”。
気分的なところが大きいのだが、それでも美味しいことには間違いはナイ。

そして、観葉植物的な意味もある。
緑のものがキッチンとかリビングにあると癒されますわな。

また、ご家庭によっては教育的な意味も出てくる。
これは説明するまでもありますまい。

というわけで、食べられる観葉植物という位置づけですな。
ここまで言っても”節約”できると思っている人はまさかいますまいな?

 

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