昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

根っこ一本だけ見て森を見ず

なんかすごく違和感があったお話。 グーグルに対して局地戦で勝利した日本企業とのこと。 http://toyokeizai.net/articles/-/32948 この社長が言っていることは、全くその通り、というものだ。 しかし視点がなあ・・・ 一本の木の太い根っこだけ見て、グーグルという森全体が何をしようとしているのかを見ていない、って感じがする。 グーグルが検索エンジンを提供しているのは、単なる客寄せのためではないと思うのだが。 まあ、そのことを推測している人は少なくないと思うが。 検索エンジンなんぞ、個人情報と行動パターンを集めるための手段の一つに過ぎない。 そのデータ、いわゆるビッグデータがあれば、何ができるか。 人心のコントロールだってできるのだよ。 ちなみに、女友達(複数)にビッグデータとかの話をしたら(話の流れ上で)、 「でも人によってすること違うじゃん」。 それはものを考えなさすぎだ~! もし、人の行動パターンを推測し、次に起こす行動をコントロールできたならば、それは大きな力になる。 人によって違うじゃん、といっても、もし0.1%の人がそれにまんまと乗ってしまったら、社会全体では大きな流れになるのだ。 テレビの低俗なニュース番組でも影響は大きいでしょ? 博士論文なんか、その内容に対しての責任は審査した大学にあるのに、個人攻撃のネタに使ったりとかさっ。 で、グーグルに話を戻すと、 グーグルよりも優秀な検索エンジンができたとしても、そんなもんはグーグルにとっては些細なこと。 流行ったとしても潰すのは簡単だしね。 我々はグーグルからいろいろ吸い取られていることを前提として、状況を分析したいところだ。 ちなみに、冒頭の記事のしゃちょーの本。 私は全く読む気はしないがね・・・