そもそも「賞」というものは
今回の芥川賞について賛否両論あってなかなか興味深い。
しかしながら、「否」論の人は、「作家」ではない作者が獲ったということから思考を始めているような気がする。
文学とは「専業小説家」が書くのが本筋・本流と思っているようだ。
その一方で、芥川賞は「器」に過ぎないとする意見もあった。
そもそも論。
そもそも「賞」というのは、限られた人数の選考委員が良いと思ったものを選ぶもの。
芥川賞であっても、はたまたノーベル賞であっても”自然の原理”ではない。
だから別に、誰かが気にくわないことがあっても当然だし、そっちの方が自然か。
芥川賞はその事前に話題になりすぎると反って獲れないという話も聞いた。
まー、ノーベル賞だって政治的思想的意図で選ばれるもんである。
誰もが納得する自然現象で選ばれるとでも思っている人は多いようだが。
ノーベル平和賞なんかはメッセージ性が大きいですよね?
他の賞だって大体そんなもん。
ちなみにIT関係の技術をおおっぴらにメインにした年もあったのだ。
導電性プラスチックに関する受賞はその年。
ノーベル賞だってそんなもんだから、別に芥川賞を芸人が獲ったからと言って、その部分を批判するのは当たらないし馬鹿馬鹿しいのではないかなあ?
もしも本当にレベルが低いものが選ばれたとしたら、その賞の権威が自然に下がるだけのことだ。